「簿記2級の通信講座、クレアール・スタディング・フォーサイトのどれがいいの?」
検索すると、どの講座も「合格率が高い」「おすすめ」と書いてあって、何を基準に選べばいいのか分からなくなります。価格も、教材の形も、サポートの書き方も、講座ごとにバラバラだからです。
れおは、クレアールの簿記2級パックを2025年10月に契約して、会員サイトの教材を手元に保存して中身を数えました。スタディングとフォーサイトは使っていないので、この2社は公式ページに書かれていることだけを整理しています。2026年11月1日時点の内容です。
結論を先にまとめます。
- 価格は3社で大きく違います。公式ページの表記で、スタディングの簿記2級合格コースが19,800円、フォーサイトのバリューセット1が37,800円、クレアールの2級パックが一般価格53,000円(11月の割引価格は40,280円)です
- 質問のしかたも違います。クレアールは受講期間中のサポートに質問が含まれ、スタディングはQ&Aサービスあり。フォーサイトのページには、質問制度の記載が見当たりませんでした
- 迷ったら、まずスタディングの無料体験で操作感を見るのが近道です。公式によると、申し込み後すぐに試せて、自動で契約や更新はされません
れおが数えたのは、クレアールの教材の中身だけです。ほかの2社は、公式ページに書かれている範囲で並べました •ᴥ•
3社をひと目で比べる
「結局、どこが何を出しているの?」まず、3社の簿記2級コースを1枚で見ます(2026年11月1日時点の、各公式ページの表記です)。
クレアール|2級パック Web通信
一般価格53,000円。2026年11月の割引価格は40,280円(入学金・教材費・税・送料込み)。講義は1コマ30分の動画が中心で、申込月から1年間受講できます。教育訓練給付制度の対象版もあります
スタディング|簿記2級合格コース
一括19,800円(3級と2級のセットコースは21,800円)。動画講義・WEBテキスト・問題集・AIによる復習が、スマホやパソコンで使えます。無料体験があります
フォーサイト|バリューセット1
37,800円(一般教育訓練給付金の対象)。フルカラーのテキストとeラーニングが特徴です。公式は、簿記2級の合格率を75.7%と案内しています
なお、スタディングとフォーサイトのページには、税込か税抜かの記載がありませんでした。クレアールだけは「税込み」と書かれています。金額を並べて比べるときは、この表記の違いに気をつけてください。
講座を選ぶ前に知っておく、試験と勉強時間の目安
講座の価格より先に、「どれだけの時間がかかるか」を知っておくと、選びやすくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目と時間 | 商業簿記と工業簿記(原価計算を含む)。90分で、70%以上で合格(日本商工会議所) |
| 試験の方式 | 年3回の統一試験と、随時受けられるネット試験 |
| 直近の統一試験 | 第174回は2026年11月15日で、申込受付は終了(日本商工会議所の最新情報、2026年10月21日付) |
| 合格率の例 | 2023年2月〜2024年11月の6回で11.9〜28.8%(スタディングのページに掲載。出典は商工会議所の受験者データ) |
| 勉強時間の目安 | クレアールは平均250〜300時間。スタディングは、講座を使って100〜200時間、独学で150〜250時間(3級の知識がある前提) |
合格率は、回によって大きく動きます。「合格率が高い講座」で選ぶより、自分が毎日どれだけ時間を使えるかから逆算するほうが、続けやすい選び方です。250〜300時間は、1日1時間なら約8〜10か月、1日2時間なら約4〜5か月の計算です。
受験料と事務手数料は、案内によって金額が違い、改定前の情報が残っているページもありました。申し込む前に、申込先の商工会議所で確認してください。
クレアール:契約して、手元の教材を数えた
まず、クレアールの公式ページに書かれている内容です。
| 項目 | 公式ページに書かれていること |
|---|---|
| コース名 | 2級パック Web通信(教育訓練給付制度対象版もあり) |
| 価格 | 一般価格53,000円。2026年11月の割引価格は40,280円 |
| 受講の条件 | 簿記3級の修了が必要(合否は問わない) |
| 内容 | 入力講義113単元(約60時間)、答練4回。平均の学習時間の目安は250〜300時間 |
| 受講期間 | 「1年間保証制度」。申込月から1年間、Web講義と質問などのサポートが受けられる |
次に、れおが会員サイトの教材を保存して、種類ごとに数えた中身です(2026年9月・ファイルの長さとページ数を実測)。
| 種類 | 数と量 |
|---|---|
| 講義の音声(商業簿記+工業簿記) | 116本・約62時間 |
| 問題集の解説音声 | 198本・約28.6時間 |
| 直前答練・公開模試の解説音声 | 28本・約9.2時間 |
| 講義ノートのPDF | 45本・約2,870ページ |
| 問題集・答練などのPDF | 27本・約730ページ |
| 講義動画 | 346本(会員サイトに載っている本数) |
音声の合計は、通常の速さで約99.8時間(1.5倍速版は約66.5時間)です。このうち講義の音声は約62時間で、公式ページの「入力講義113単元(約60時間)」とほぼ一致します。残りの約38時間は、問題集と答練・模試の解説の音声です。
講義は動画が中心ですが、板書の完成形になる講義ノートのPDFと、音声も会員サイトにありました。画面を見られない移動中でも、音声だけで耳から進められる形です。
もうひとつ、教材の版に注意が必要でした。問題集のPDFが会員サイトの2か所にあり、訂正前の古い版と、正誤表が反映された新しい版が並んでいました(新しい版は、商業簿記が第5版、工業簿記が第2版)。解くときは新しい版を使います。正誤表も会員サイトに載っていて、最新は2026年2月15日付でした。
🚨 受講期限が来ると、使えなくなるもの
れおの契約は、2026年10月31日で期限を迎えました。期限が過ぎると、講師への質問、外部サービス上のネット試験用の予想問題、講義動画が使えなくなります。PDFと音声は、期限の前に会員サイトから保存したので、手元に残っています。これから申し込む人は、期限までに何を使い切るか、先に計画しておくのが安心です。
なお、れおが使っているA8ともしもでは、クレアールを紹介して報酬が入る案件は見つかりませんでした。この記事でクレアールの良し悪しを書いても、れおの収入にはなりません。
スタディング:スマホで進める、価格が低い講座
スタディングについては、公式ページに書かれていることだけを整理します。
| 項目 | 公式ページに書かれていること |
|---|---|
| コースと価格 | 簿記2級合格コース19,800円、3・2級セット21,800円、3級合格コース3,850円(税込の表記なし) |
| 対象 | 2級合格コースは、3級合格レベルの人向け。未経験から始めるなら3・2級セット |
| 教材 | 動画講義、WEBテキスト、スマート問題集、実戦力UPテスト、検定対策模試、AIによる問題復習 |
| スマホ | iOS・Androidのアプリで、動画講座をダウンロードできる |
| 質問 | 専門の講師に質問できるQ&Aサービスあり |
| 合格実績 | 2025年度の日商簿記検定の合格者は1,231名。「オンライン簿記講座 合格実績No.1」と案内(比較の条件は、ページの脚注に記載) |
| 無料体験 | あり。動画講義、問題演習、模擬試験1回分。自動で契約や更新はされない |
| 受講期限 | 2027年3月末(2026年4月〜2027年3月の合格目標コース) |
返金や、不合格だった場合の制度は、このページには書かれていませんでした。
フォーサイト:フルカラーのテキストと、合格率の数字
フォーサイトも、公式ページに書かれていることだけを整理します。
| 項目 | 公式ページに書かれていること |
|---|---|
| コースと価格 | バリューセット1が37,800円、バリューセット2が41,800円〜、デジタルプランが14,800円(税込・税抜の表記なし) |
| 給付金 | バリューセット1と2は、一般教育訓練給付金の対象 |
| 教材 | フルカラーのテキスト、講義、eラーニング |
| 学習の流れ | 基礎編、過去問講座、模擬試験、本試験の順(「2027年2月試験対策」と記載) |
| 質問 | ページには、質問制度の記載なし |
| 合格率 | 公式は75.7%と案内。比較として、全国平均はネット試験35.7%、統一試験24.2%と記載 |
| 資料 | 無料の資料請求あり |
| 返金保証 | 全額返金保証制度は、行政書士・社会保険労務士・宅建・マンション管理士の講座が対象。簿記は対象外 |
合格率の数字には、出典や注記が、ページ上に見当たりませんでした。この数字は「公式がこう案内している」ものとして読み、ほかの講座の数字と並べて比べるときは、対象の人数や集計の条件を確認してください。
独学と通信講座、どちらが向く?
「そもそも、講座はいらないのでは?」という人のために、考え方を整理します。公式ページに書かれている数字は、先ほどの目安(独学150〜250時間、講座を使って100〜200時間)だけです。この違いをどう見るかは、人によって変わります。
独学が向きやすい人
3級の知識が残っていて、テキストと問題集を自分で進められる人。質問が出ても、調べて解決できる人
通信講座が向きやすい人
工業簿記(原価計算)に不安がある人。学習の順番や、スケジュールを決めてもらいたい人。質問できる環境がほしい人
どちらを選んでも、簿記3級の知識が前提です。3級から始める人は、3級と2級のセットコースがある講座(スタディングなど)か、まず3級を終えてから2級に進む形になります。3級の講座の選び方は、簿記3級の通信講座の比較にまとめています。
どう選ぶ?3つの状況で分ける
「結局、自分はどれ?」条件で分けると、こうなります。れおは3社を使い比べたわけではないので、公式ページに書かれている違いだけで分けています。
とにかく費用を抑えて、まず始めたい人
公式の表記では、3社のなかでスタディングの2級合格コース(19,800円)がいちばん低い金額です。無料体験があるので、操作感を見てから決められます
紙のテキストで、腰を据えて進めたい人
クレアールは、印刷されたテキスト・問題集・講義ノートが教材に含まれると書かれています(送料込みの価格)。フォーサイトも、フルカラーのテキストが特徴です
教育訓練給付制度を使いたい人
クレアールとフォーサイトには、給付の対象コースがあります。スタディングのページでは、対象かどうかを確認できませんでした
給付金は、受け取れる条件や手続きが細かく決まっています。使うつもりなら、申し込む前に公式の説明と、ハローワークで確認してくださいね •ᴥ•
申し込む前に確認する4つ
- 3級との関係。クレアールの2級パックは、3級の修了が必要です。3級から始めるなら、スタディングの3・2級セットのような、セットのコースがあります
- 税込か、税抜か。スタディングとフォーサイトのページには、記載がありません。申し込み画面の金額を確認してください
- 返金と、不合格のときの扱い。クレアールとスタディングは、この記事で使った公式ページに書かれていませんでした。フォーサイトには全額返金保証制度のページがありますが、対象は行政書士・社会保険労務士・宅建・マンション管理士の講座で、簿記は含まれていません。申し込む前に、公式の規約かサポートで確認するのが安心です
- 割引の期間。クレアールの割引価格は、「11月割引価格」とだけ書かれていて、期間の日付はページにありませんでした。10月は39,750円で、月ごとに変わっていました。申し込む月の価格を、公式で見てください
よくある質問
まとめ:金額・質問・給付金で、先に絞る
- 金額の目安は3社で大きく違います。スタディング19,800円、フォーサイト37,800円〜、クレアール40,280円(11月の割引価格)〜53,000円。ただし、税込・税抜の表記がそろっていません
- 質問のしかたと、給付金の対象も違います。気になる人は、申し込む前に公式で条件を確認してください
- 勉強時間の目安は、100〜300時間と幅があります。毎日使える時間から逆算して、続けられる講座を選びます
- 迷ったら、まずスタディングの無料体験。自動で契約や更新はされず、操作感を見てから決められます
FP2級の通信講座も、同じ3社でFP2級の通信講座の比較にまとめています。
この記事の内容は、2026年11月1日時点の公式ページと、れお自身のクレアール教材の実測にもとづいています。料金やキャンペーンは変わることがあるので、申し込む前に公式で最新の内容を確認してください。
















