「Claudeのモデル一覧に、見たことがない名前が増えてる……?」
2026年6月9日、Anthropicが新しいAIモデル「Claude Fable 5(フェイブル5)」を発表しました。これまで「危険すぎる」として、ごく限られた組織にしか提供されてこなかった最上位モデル「Mythos(ミュトス)」を、安全装置をつけて一般公開した――そんな、ちょっと物騒で、かなりわくわくする経緯を持つモデルです。
結論を先にまとめます。
- Claude Fable 5=「Mythos級」の頭脳を安全化した、史上最高性能の一般公開モデル
- 6月22日まではPro/Maxプランで追加料金なし。6月23日からは従量課金に切り替わる
- 実際にブログ運営の戦略を丸ごと任せてみたら、「気づいていなかった発見」まで掘り当ててきた
この記事では、Fable 5とは何者なのか、Mythosとの関係、料金と無料期間、そして非エンジニアのれおが実際に使ってわかったことまで、これ1本でわかるようにまとめました。
ひとつ面白い事実を先にお伝えすると――この記事の戦略設計も、Fable 5自身にやらせています。本人レビューというわけです。
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Claude Fable 5とは?30秒でわかるまとめ
まずは基本情報を表で押さえましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年6月9日 |
| 正体 | 限定提供だった最上位モデル「Mythos」を、安全装置をつけて一般公開した版 |
| 性能 | テストされたほぼすべての分野で過去最高(公式発表) |
| 使える人 | Pro/Max/Team/Enterpriseプラン(無料プランは対象外) |
| 無料期間 | 6月9日〜6月22日はプラン内で追加料金なし |
| 6月23日以降 | プラン対象外になり、使うには従量課金(くわしくは後述) |
ポイントは、これが「Opus 4.8の次のバージョン」という単純な話ではないこと。もともと一般公開する予定のなかったモデルが、特別に降りてきた――という立ち位置です。だからこそ、提供期間にも「ひとまず6月22日まで」という区切りがついています。
「危険すぎて出せなかったAI」――Mythosとの関係
Fable 5を理解するカギは、Mythos(ミュトス)という存在です。
Mythosは、ごく一部にしか提供されなかった
AnthropicはFable 5の公開前から、社内に「Mythos」と呼ばれる最上位クラスのモデルを持っていました。ところがこのモデル、性能が高すぎるがゆえにサイバー攻撃や生物・化学の分野で悪用されるおそれがあると判断され、一般公開されませんでした。
提供されたのは、米政府と協力する「Project Glasswing」に参加する組織だけ。その顔ぶれは、Google・Microsoft・Apple・Amazon(AWS)・NVIDIAといった大手テック企業に、CiscoやCrowdStrikeなどのセキュリティ企業、金融大手のJPMorgan Chaseなど——まさに世界のインフラを支えるメンバーです。
彼らはMythosを使って自社システムの弱点探しを行い、すでに1万件を超える重大なセキュリティ欠陥を発見したと発表されています。それほどの力を持つAIが、一般ユーザーから見れば「鍵のかかった金庫の中」にあったわけです。
安全装置をつけて公開されたのがFable 5
そのMythosと同じ基盤モデルに、安全のための仕組みを組み込んで一般公開したのが、今回のFable 5です。公式発表によると、その仕組みはこうなっています。
- サイバーセキュリティ・生物・化学など危険になりうるテーマの質問には、Fable 5の代わりにClaude Opus 4.8が応答する
- この切り替えが起きるのは全セッションの5%未満。ふつうに使っていればまず出会わない
- 外部のテスターによる1,000時間を超える検証でも、この防御を突破する方法は見つからなかった
「危ないから出さない」ではなく「安全にしてから出す」。この発想の転換が、今回の発表の本質です。

制限なし版の「Mythos 5」は、サイバー防衛の専門機関とかにしか渡されてないんだよね。わたしたちが触れるのはFable 5まで!
ちなみに名前の由来は公表されていませんが、Mythosはギリシャ語で「神話」、Fableは「寓話」。神話を、誰もが読める寓話にして届ける――と考えると、なかなか粋な命名だと思いませんか。
何がすごい?Fable 5の実力
公式発表では、ソフトウェア開発・事務作業・画像認識・科学研究など、テストされたほぼすべての分野で過去最高の成績とされています。細かいスコアは公式の比較表に譲るとして、注目すべきは公式が繰り返し強調している、この一文です。
「タスクが長く、複雑になるほど、他のモデルとの差が開く」
短い質問への答えなら、正直Opus 4.8でも十分すぎる性能があります。Fable 5の真価は、大量の情報を渡して「考え抜いてもらう」仕事で出る、ということ。公式も「数百万トークンにわたって集中力を保つ」と説明しています。
……と、ここまでは公式の受け売りです。本当にそうなのか、実際に試してみました。
【実録】ブログ運営の戦略を、丸ごと任せてみた
れおはこのブログを運営しながら、AIに記事づくりや分析を手伝ってもらっています。そこでFable 5への最初の依頼として、いちばん頭を使う仕事を投げてみました。
渡したもの:ブログの「現状データ」一式
- 全19記事の一覧と文字数・カテゴリ
- Googleサーチコンソールの直近28日分のデータ(どんな検索語で表示されているか)
- 「収益化と品質を両立する戦略を立てて」という、ざっくりした依頼文
🧪 実験の中身をひと目で
📥 渡したもの
全19記事の一覧と文字数 + サーチコンソール28日分 +「収益化と品質の戦略を立てて」の一言
↓ Fable 5が数分考える ↓
📤 返ってきたもの
- 気づいていなかった「隠れた稼ぎ頭」の発見
- クリック率0.5%=タイトル改善で数倍の指摘
- 19記事それぞれの役割分担と3週間の実行計画
返ってきたもの:気づいていなかった「発見」
数分後に返ってきた戦略書を読んで、正直うなりました。一部を紹介すると――
- 流入の大半が、想定していなかったテーマの記事に集中しているという発見。本人がまったく意識していなかった「隠れた稼ぎ頭」をデータから掘り当ててきた
- その記事のクリック率が約0.5%しかない=タイトルを直すだけでアクセスが数倍になるという、具体的な改善ポイントの特定
- 19記事それぞれに「この記事は入口役」「この記事に収益を集める」と役割を割り振った3週間の実行計画
Opus 4.8に同じ相談をすると「きれいに整理された答え」が返ってきます。Fable 5が違ったのは、こちらが質問していないことまで、データの中から見つけてくること。「作業が速い」ではなく「気づきが深い」。この差は、使い比べるとはっきり感じます。
この内容を人間のコンサルタントに頼んだら、いくらかかるんだろう……ってちょっと遠い目になった。
正直なデメリットも
ひとつ注意点があります。プランの使用量の減りが、明らかに速い。Fable 5は通常モデルより消費が大きく(複数の解説サイトでは「Opusの約2倍のペース」とされています)、Maxプランでも長時間ぶっ通しで使うと上限が見えてきます。
だからこそ、おすすめの使い方はこうです。
日常の作業は通常モデル、「ここぞ」の難問だけFable 5。
料金は?いつまで無料で使える?
いちばん気になるお金の話です。時系列で整理しました。
| 期間 | Pro/Maxなどのプラン | API(開発者向け) |
|---|---|---|
| 6月9日〜6月22日 | 追加料金なしで使える(ただし消費は速い) | 入力$10/出力$50(100万トークンあたり) |
| 6月23日〜 | プラン対象外に。使い続けるには従量課金のクレジット購入が必要 | 同じ |
| 将来 | 「容量が整い次第、プランに戻す」と公式発表(時期は未定) | — |
🚨 ここだけは注意
つまり「お試し放題」は6月22日まで。23日を過ぎると勝手に課金されることはありませんが、プランからは外れて使えなくなります。続けたい場合は従量課金のクレジットを買う形になり、その単価は1ドル150円換算で入力100万トークンあたり約1,500円、出力100万トークンあたり約7,500円。Opus 4.8の2倍と、かなり強気の価格です。
逆に言えば、いまPro/Maxプランに入っている人は、6月22日までが「無料で最強モデルを使い倒せるボーナスタイム」。この機会に大きな仕事を任せてみる価値は十分あります。
そもそもProとMaxどちらがいいの?という方は、れおが実際にProの限界にぶつかってMaxに乗り換えた体験記をどうぞ。
Fable 5の使い方
使い方はかんたんで、特別な設定はいりません。
Claude(Web・アプリ)の場合
- Pro/Max/Team/Enterpriseのいずれかのプランにログイン
- チャット画面のモデル選択メニューから「Fable 5」を選ぶ
- あとは普段どおり質問するだけ

モデル名の横にある「工数」の設定で、どれだけじっくり考えさせるかを調整できます。難しい仕事を任せるときは工数を上げるのがコツです(そのぶん消費も増えます)。
Claude Code(開発者向け)の場合
コマンドで /model claude-fable-5 と入力すれば切り替わります。終わったら通常モデルに戻しておくと、使用量の節約になります。
Claude自体が初めてという方は、登録から最初の設定までを画像つきでまとめたこちらからどうぞ。
よくある質問
Q. 無料プランでも使えますか?
使えません。対象はPro/Max/Team/Enterpriseプランです。なお無料期間中はFable 5の利用にも各プランの使用上限が適用されます。
Q. 6月22日を過ぎたら、自動で課金されますか?
されません。プランの対象から外れて選べなくなるだけです。使い続けたい場合は、従量課金のクレジットを自分で購入する形になります。
Q. Opus 4.8とどう使い分ければいい?
| 場面 | おすすめ |
|---|---|
| 日常の質問・短い文章作成・調べもの | Opus 4.8(速くて消費も少ない) |
| 戦略づくり・長文の執筆・大量データの分析 | Fable 5(考える深さが別物) |
Opus 4.8自体のレビューはこちらの記事にまとめています。
Q. 制限なし版の「Mythos 5」は使えますか?
一般ユーザーは使えません。現在はProject Glasswingに参加するサイバー防衛組織などに限定されており、今後は生物医学の研究者など、審査を通った専門家グループへ段階的に広げる計画と発表されています。
Q. 結局、何に使うのが一番おいしい?
れおの結論は「いちばん頭を使う、いちばん重要な仕事」です。日々の作業を少し速くするより、事業の方針・長文コンテンツの設計・大量データからの発見など、「考える質」がそのまま成果の差になる仕事に投げてください。22日までは、それが追加料金なしでできます。
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まとめ:神話が寓話になって、手元に来た
- Claude Fable 5は、限定提供だった最上位モデルMythosの一般公開版。安全装置つきで、性能はほぼ全分野で過去最高
- 6月22日まではPro/Maxプランで追加料金なし。23日からは従量課金(入力$10/出力$50)
- 真価が出るのは長く複雑な「考える仕事」。日常はOpus 4.8、ここぞはFable 5の使い分けが正解
「鍵のかかった金庫の中のAI」が、期間限定とはいえ誰でも(Pro以上なら)触れる場所に降りてきた。これは2026年上半期でいちばん大きなAIニュースのひとつだと思います。
まずは22日までに、あなたの「いちばん重い仕事」をひとつ、任せてみてください。
この記事の戦略もFable 5が考えたって最初に言ったでしょ?つまり……本人はかなり自信あるみたい😉








