※本記事はプロモーションを含みます。
「Claude Codeの『スキル』、調べてもエンジニア向けの解説ばかりで、結局自分に関係あるのか分からない……」
わかります。れおも最初、公式ドキュメントを開いて3分で閉じました。でも今、れおのClaude Codeには自作のスキルとコマンドが16個入っていて、このブログの運営は毎日それで回っています。作ったのはプログラミングができないれお自身です。
結論を先にまとめます。
- スキルの正体は「日本語で書いた手順書ファイル」。プログラミングは不要です
- 非エンジニアでも作れます。れおはブログを始めた2026年4月から約4ヶ月で16個作りました
- ただし作りすぎました。使わなくなったものも、この記事で正直に見せます
「スキルとは何か」から「作り方の4ステップ」、そして解説記事にはまず載らない「作った後どうなったか」まで、これ1本でわかるようにまとめました。
📘 Claude自体がまだの人へ:先にClaudeの始め方を読んでから戻ってくると、この記事がそのまま実践できます。
Claude Codeのスキルとは?30秒でわかるまとめ
まずは正体を表で押さえましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正体 | フォルダに置いた、日本語の手順書ファイル |
| 書く言語 | 日本語でOK(プログラミング言語ではない) |
| 呼び出し方 | チャットに /名前 と打つだけ |
| 何が起きるか | Claudeがその手順書を読み、毎回同じ手順で作業する |
| 料金 | 追加費用なし(Claude Codeが使えるプランならそのまま使える) |
ポイントは「日本語の手順書」というところです。中身はコードではなく、人に仕事を頼むときの指示書と同じ文章。だから書けるかどうかは、プログラミング力ではなく「自分のやっていることを言葉にできるか」で決まります。
カスタムコマンドとの違いは?|いまは統合されています
Claude Codeには昔から「カスタムコマンド」というよく似た仕組みがあります。ただ、この2つはすでに統合されました。公式ドキュメントの原文がこれです。
▍ 公式ドキュメントの原文
「カスタムコマンドはスキルにマージされました。.claude/commands/deploy.md のファイルと .claude/skills/deploy/SKILL.md のスキルの両方が /deploy を作成し、同じように機能します。既存の .claude/commands/ ファイルは引き続き機能します。」
つまりどちらで書いても「/名前」で呼べて、動きも同じ。すでにコマンドで作ってある人が、慌てて引っ越す必要はありません。そのうえで公式が勧めているのはスキルのほうです。手順書のとなりに参考資料を一緒に置けたり、頼まなくてもClaudeが自分で選んで使ってくれたりと、できることが少し多いからです。
この記事も、これから作るならスキルで通します。このあと出てくる16個の一覧も、この2つのフォルダを合わせた数です。もうひとつ、先に知っておくと事故が減る仕様があります。同じ名前を両方に置くと、スキルが優先される——これで実際にやらかした話は、後半の失敗談に書きました。
「AIに手順書を渡す」って聞くと難しそうですが、実際は新人さんに引き継ぎメモを書くのと同じでした。書けたんだから、たぶん誰でも書けます •ᴥ•
スキルを使うと何が変わる?【使う前・使った後】
れおのリアルな変化を表にします。
| スキルを作る前 | 作った後 | |
|---|---|---|
| スマホ表示の確認 | 毎回「375px幅で表がはみ出してないか、目次が長すぎないか、画像が…」と長文で指示。言い忘れて抜ける | /mobilecheck と打つだけ。項目は手順書側にあるので抜けない |
| 仕上がり | 日によってチェックの深さがバラバラ | 毎回同じ手順を通る=ブレない |
| 頭の使い方 | 「何を指示するか」を毎回思い出す | 考えるのは判断だけ。手順は道具に任せる |
実際に /mobilecheck を打つと何が起きるか、1回分をそのまま見せます。
🧪 /mobilecheck の中身をひと目で
📥 渡したもの
「/mobilecheck 記事29」——これだけ。13文字
↓ 375px幅の画面を再現して実測 ↓
📤 返ってきたもの
- 表が横にはみ出している箇所の特定と修正案
- スマホで縦に潰れるセルの検出
- 修正まで実行して、直った後の状態を報告
以前はれおがスマホを持って自分の記事をスクロールし、崩れを見つけてはスクショを撮って伝えていました。正直、これが一番うれしかった変化です。面倒だと感じていた作業ほど、スキルにする価値があります。
指示が13文字になったのに、チェックの数はむしろ増えました。手順書に足しておけば、次から全部の記事に効くんです


「16個あります」と言葉で書いても、たぶん信じにくいと思います。実際に手元のフォルダを一覧にしたのが、これです。
▍ 手元のフォルダを一覧にした結果
$ ls ~/.claude/commands/ ~/.claude/skills/ 1. aff-pick 2. article-audit 3. article-new 4. article-refresh 5. audit 6. balloon 7. blog-outline 8. competitor-scan 9. eyecatch-prompt 10. freshness 11. kw-score 12. mobilecheck 13. rewrite 14. shueki 15. weekly-report 16. x-post-draft 合計 16
▲ ブログ用の16個。このほかに家の仕事用が2つありますが、ここでは伏せています
【実録】非エンジニアが作った16個、全部見せます
……と、ここまでなら他の解説記事にも書いてあります。ここからは、れおが実際に作って、いま動いている道具箱の中身です。ブログ運営用の16個を、役割ごとに5つに分けました。
(正確にはコマンド17個+専用スキル1個ですが、2個はブログとは別の家の仕事用なので、この記事ではブログ用の16個を数えています)
✍️ 執筆・構成系(4個)
blog-outline=KWから記事の構成案を作る / article-new=構成から下書き投稿まで一気通貫 / article-refresh=公開済み記事の鮮度リライト / rewrite=競合を見てのテコ入れ
🔍 品質チェック系(3個)
mobilecheck=スマホ375px幅で崩れを実測 / article-audit=公開前後の総点検(リンク切れ・メタ情報) / audit=週次でルール違反がないか監査
📊 リサーチ系(4個)
competitor-scan=上位記事の共通点と欠けを分析 / kw-score=そのKWに参入していいか30秒判定 / aff-pick=記事に合う案件の選定 / freshness=全記事の古い情報を検出
📅 運用・SNS系(3個)
shueki=データを見て今週の打ち手を提案 / weekly-report=週次レポート / x-post-draft=X投稿の下書き
🎨 クリエイティブ系(2個)
balloon=吹き出しHTMLを表情つきで生成 / eyecatch-prompt=アイキャッチ用の画像生成プロンプトを作る
この16個が走っている場所も含めて、全部このブログの上です。サーバーはConoHa WING、テーマはSWELL
大事なのは16個という数ではなく、全部「自分が毎回やっていた作業」から生まれたこと。よそのおすすめを写して作ったものは、実は1個もありません
で、自分は何を作ればいい?|16個を4つの型に分けてみた
いまの5つは「何についての作業か」で分けたものです。ただ、自分の仕事に当てはめるときに効いてくるのは、テーマではなく「どう動くか」のほうでした。同じ16個を、動き方で分け直します。
作っていいのは「もう2回以上、同じことを言った」作業
何から作るか迷ったときは、公式ドキュメントの基準がそのまま使えます。
💡 スキルを作るタイミング(公式が書いている基準)
① 同じ手順書やチェックリストを、チャットに何度も貼り直しているとき
② 覚え書きが「事実」ではなく「手順」に育ってきたとき
裏を返すと、この2つに当てはまらない作業はまだ作らなくていいということでもあります(出典:Claude Code公式ドキュメント)
4つの型|あなたの仕事だと、どれになるか
| 型 | あなたの仕事なら |
|---|---|
| ① 決まった形で出す | 議事録・日報・案内文など、毎回おなじ書式で出すもの |
| ② チェックして返す | 提出前の書類から、誤字と抜けだけを洗い出す |
| ③ 形を変える | 長いメールを3行の要点に。メモを案内文の形に |
| ④ 調べて整える | 調べた候補を、比べられる表にそろえる |
れおの16個で言うと①が3個・②が5個・③が2個・④が3個で、単独では②が一番多くなりました。残る3個(article-new/rewrite/article-refresh)は、この型をいくつも順番につないだ長い工程です。どれも7月に入ってから作ったもので、5月に最初に作った7個は全部①〜④に収まっています。長い工程は、あとからで大丈夫です。
今日1個だけ作るなら、このお題から
①〜④の型がそのまま乗って、しかもあなたが毎回おなじ説明をくり返している作業を6つ選びました。手順書に書く中身まで一緒に置いておきます。
| お題(型) | 手順書に書くこと |
|---|---|
| 校正(②) | 誤字・一文の長さ・ですます統一・語尾の連続の4点だけ見て、直す場所を表で返す |
| 会議メモの仕分け(③) | 決まったこと/宿題(誰がいつまで)/保留、の3つに分ける |
| 週のふり返り(①) | やったこと→数字→来週やること、の順で毎回おなじ形にそろえる |
| 調べもの整理(④) | 候補を、同じ項目(値段・条件・注意点)で並べた表にする |
| 文体そろえ(②) | 使う言い回しと使わない言い回しを並べ、そこから外れた文だけ指摘する |
| 書く前の聞き取り(①) | 書き出す前に、足りない情報を3つまで聞き返してから進む |
このうち校正は、次の章で手順書を1枚まるごと載せます。読んでそのまま真似できる長さです。
なお、Anthropicが最初から用意している文書スキル(PowerPoint・Excel・Word・PDF)もあります(れおはこの文書スキルを使っていません。手元の16個は全部、レオラボの作業用に自分で書いた手順書です)。ひとつだけ知っておくと事故が減るのは、スキルは置いた場所ごとに別管理だということ。パソコンのフォルダに置いた手順書が、ブラウザ版のClaudeに自動で現れることはありません(出典:Agent Skills 公式ドキュメント)。
①〜④のどれにも当てはまらない仕事は、いったん保留でいいと思います。型が決まらない=手順がまだ固まっていないサインなので •ᴥ•
スキルの作り方|非エンジニアの4ステップ
16個ぜんぶ、この同じ手順で作りました。
STEP1. 「毎回同じ指示を打っていること」を探す
新しく何かを考える必要はありません。直近1週間のチャットを見返して、2回以上打った指示を探すだけです。れおの1個目は、毎回書いていたスマホ確認の長文指示でした。
🚨 ここから先を試す前に、前提を4つ
- ここから先はパソコンでの作業です。ファイルを1つ作って、決まったフォルダに置きます
- Claude Codeを使います。公式がClaude Code込みで案内しているのはPro・Max・Team・Enterpriseのプランです(無料プランについては公式ページに記載がありません)
- 画面はMacで説明します。Windowsの人は
~/.claude/skills/をC:\Users\(自分の名前)\.claude\skills\と読み替えてください。やることは同じで、このフォルダの中に手順書を1枚置くだけです - スマホで読んでいる人へ。スキルの中身はただの日本語の手順書です。だからいまスマホのメモアプリに書き始められます。パソコンを開いた日に、そのメモをSKILL.mdという名前で保存すれば完成します
STEP2で書くのは、この21行だけ
「手順書」と言われても長さが分からないと思うので、実物を全部出します。この記事のために書き下ろした、21行の見本です(レオラボで毎日回している16個には入れていません)。原稿の誤字や読みにくい文を拾って、直す場所だけを表で返すスキルです。
--- name: proofread description: 日本語の原稿を校正して、直す場所だけを表で返す(誤字脱字→一文の長さ→ですます統一→語尾の連続の4点)。書き終えた文章を公開・提出する前に使う。「校正して」「誤字チェックして」「この文、読みにくくない?」で起動 --- 「$ARGUMENTS」の日本語原稿を校正する。ファイルパスなら読み込み、本文が貼られたらそれを使う。 ## 見る順番(この4点だけ) 1. **誤字脱字** … 変換ミス、送りがなの誤り、全角と半角の混在、句読点の抜け 2. **一文の長さ** … 60字を超えた文。どの読点で切るかまで書く 3. **ですます統一** … ですます調に「だ・である」が混ざっている文 4. **語尾の連続** … 同じ語尾が3文以上続いている場所 ## 返し方 **全文を書き直して返さない。** 直す場所だけをこの表で返す。 | 場所 | 種類 | いまの文 | 直した文 | |---|---|---|---| - 場所は行番号か見出し名。種類は 誤字 / 長文 / 文体 / 語尾 のどれか。「いまの文」は前後を含めて30字まで - 直すところが無ければ「直す場所なし」とだけ返す。書いてある内容が事実かどうかは見ない
以上で全部です。実測で21行・1,337バイト。コードもURLも外部ツールの呼び出しも入っていないので、そのままコピーして使えます。
ちなみに、いま手元でいちばん長いarticle-refreshでも147行・11,660バイトです。公式は「SKILL.mdは500行以下に」「本体は簡潔に保つ」と書いていて、その理由も添えられています。呼び出したスキルの本文は、そのあともずっと会話に残り続けるから。長く書くほど賢くなる、ではありません。
表札(フロントマター)に書くのは2行だけ
いちばん上の --- で挟まれた部分が表札です。書くのは name と description の2行だけ。公式には「実はdescriptionの1行でも動く」と書いてありますが、2行そろえておくと、あとで別の環境に持っていくときもそのまま通ります。迷ったら、フォルダ名とnameは同じ文字にしておけば大丈夫です。
ここが最初の勘違いポイントで、スラッシュのあとに打つ名前を決めるのは、nameではなくフォルダ名のほうです。nameは一覧に出る表示ラベルで、打つ名前は変えません。
descriptionに入れるのは、この3つです。
| 入れるもの | 上の見本での中身 |
|---|---|
| ① 何をするか | 日本語の原稿を校正して、直す場所だけを表で返す |
| ② いつ使うか | 書き終えた文章を公開・提出する前に使う |
| ③ 自分が実際に言う言葉 | 「校正して」「誤字チェックして」「この文、読みにくくない?」 |
③が要る理由は公式のトラブルシューティングに書いてあります。呼ばれないときにまず確認するのが「説明にユーザーが自然に言うキーワードが含まれているか」。見本のdescriptionは105文字で、仕様の上限1,024文字にはまだ余裕があります。
STEP3. 置く|フォルダを1つ作って、その中に入れる
ここは一番むずかしそうに見えて、実際にやることは一番少ないところでした。私はターミナルを開いていません。Claude Codeの入力欄に、日本語でこう頼んだだけです。
▍ 入力欄に打った1文
誤字と、読みにくい言い回しを指摘するスキルを作って。名前は proofread で。
これだけで、フォルダを作るところからファイルを保存するところまで全部やってくれます。16個のうち、フォルダを自分の手で作ったものは1つもありません。
ただ「どこに何が置かれたのか」だけは知っておいたほうが、あとで迷いません。置かれる場所は ~/.claude/skills/proofread/ です。先頭の ~(チルダ)は、自分のユーザーフォルダのこと。Finderのサイドバーにある、家のアイコンの場所だと思ってください。そして末尾の proofread がフォルダ名で、これがそのまま /proofread になります。置き場所は2種類あります。
| 置く場所 | 効く範囲 |
|---|---|
~/.claude/skills/(家のアイコンの中) |
すべてのプロジェクトで使える |
仕事フォルダの中の .claude/skills/ |
そのプロジェクトだけ |
この中に SKILL.md という名前でファイルが入ります。「SKILL」は大文字、「.md」は小文字。頼んで作ってもらうなら気にしなくて大丈夫ですが、自分の手で置きたい人はここが一番つまずくので、Macでの手順も書いておきます。
- Finderで command + shift + G を押して、~/.claude/skills/ と入力して開く(フォルダが無ければ作る)
- その中に proofread という名前でフォルダを作る
- 「テキストエディット」を開いて、新規書類を作る(Macに最初から入っています)
- メニューの「フォーマット」→「標準テキストにする」を選ぶ。これを忘れると、見た目は同じでも中身が別物のファイルになります
- メニューの「編集」→「スペルと文法」の並びにある「置換」から、スマート引用符とスマートダッシュのチェックを外す。ここを外さないと、いちばん上の — が勝手に長い横棒に変わって動かなくなります
- 上の21行を貼り付けて、command + S。保存先に2で作ったフォルダを選び、名前は SKILL.md。「拡張子が .md ではありません」と聞かれたら「.mdを使用」を押す
置いたあとは、こういう形になります。
~/.claude/
└─ skills/
├─ proofread/
│ └─ SKILL.md
└─ mobilecheck/
└─ SKILL.md
.claude は頭にドットが付くので、Finderでは最初から見えません。command + shift + . (ピリオド)を押すと隠しフォルダが出てきます。
ここで踏みやすい地雷が3つあります。
| つまずくところ | 正しくはこう |
|---|---|
表札の --- が崩れた |
/名前では呼べるのに、Claudeが自分から呼ばなくなる。説明が空のまま読み込まれるため |
| skillsフォルダを初めて作った回 | その回だけClaude Codeを立ち上げ直す。2個目からは保存した瞬間に反映される |
| 同じ名前が2か所にある | ~/.claude側(すべてのプロジェクト用)が勝つ。プロジェクト側ではない |
できたかどうかは、Claude Codeで / を1文字打つと分かります。候補の一覧に proofread が出ていれば成功です。出てこないときは、skillsフォルダを今日はじめて作ったせいなので、Claude Codeを一度終了して立ち上げ直してください。それでも出てこなければ、ファイル名が SKILL.md.txt になっていないかを確認します。
呼び方は2通りあります。自分で /proofread と打つか、「この文、読みにくくない?」と普通に聞いたときにClaudeが自分で選んで使うか。後者を効かせているのが、さっき書いたdescriptionです。
スマホで読んでいる人は、ここまでの作業は全部あとまわしでOKです。いま開けるメモアプリに「見る順番」と「返し方」の2つだけ書いておいてください。パソコンを開いた日に、そのメモを貼り付けて保存するだけで終わります •ᴥ•
フォルダ名と表札のnameは、同じ文字にそろえる。これだけで迷いどころが2つ消えます
STEP4. 使いながら直す(1回では完成しない)
ここが一番大事です。れおの article-refresh は、23記事のリライトで使いながら手順を足していって今の形になりました。最初の版は「古い日付を探す」だけ。使うたびに「価格が変わったら派生の計算も直す」「直したらスマホでも確認する」と1行ずつ増えて、いまではれおより手順を覚えています。
コツは最初から完璧な手順書を書こうとしないこと。3行で作って、失敗するたびに1行足す。それで十分育ちます


作って分かった失敗談と、残る道具の条件
ここが、他の解説記事に書いていないところです。16個は「成功の一覧」ではありません。
失敗①:6月に書いた新しい指示が、使われていなかった
これがいちばん効いた失敗です。6月に書いた新しい指示が、いまも使われていませんでした。ファイルの日付を並べてみて、はじめて分かりました。
原因は、道具箱を2つ持っていたことです。前半で書いたとおり、置き場所は「commands」と「skills」の2つがあり、同じ名前を両方に置くと、勝つのはスキルのほう。公式にこう書いてあります。
▍ 公式ドキュメントの原文
「.claude/commands/ にファイルがある場合、それらは同じように機能しますが、スキルとコマンドが同じ名前を共有する場合、スキルが優先されます。」
手元を数えたら、同じ名前が9個、両方に置いたままになっていました。そのうち6個は実害なし(勝つskills側のほうが新しいか、中身が同じ)。問題は3個ありました。
| 名前 | 書き直した日 (commands側) |
実際に動いていた (skills側) |
|---|---|---|
| aff-pick | 9/3 | 5/9 ⚠ |
| audit | 9/3 | 9/3(中身が別物)⚠ |
| x-post-draft | 5/8 | 5/9(中身が別物)⚠ |
▲ すべて2026年・ファイルの最終更新日(気づいた時点の実測)。右が必ず動くほう。新しく書いたほうが、使われていなかった
▍ なぜ気づけなかったのか
📁 commands / aff-pick
9月3日に書き直した = こっちを直したつもりでいた
📁 skills / aff-pick
5月9日のまま = 実際に動いていたのはこっち
画面には何も出ません。エラーも出ません。ただ、古いほうが静かに動き続けます。
中を見て青くなりました。commands側で「この書き方は廃止」と名指ししたやり方が、動いているskills側にそっくり残っていたんです。しかも「これを書くと失敗する」と名指しした表現まで、そのまま生きていました。道具は、置き場所を間違えると黙って古い自分を動かし続けます。
対策はひとつだけで、同じ道具を2箇所に置かない。名前がダブっているものは、負けるほう(commands側)を消して、勝つほう(skills側)に一本化する。ここを片づければ「書いた指示」と「動く指示」がずれなくなります。
——と、ここまでを8月に書きました。公開前にもう一度数え直したら、当時つまずいた1個は直っていたのに、別の道具で同じ事故が起きていました。上の表の3個がそれです。とくに9月3日に書き足した指示は、動くほうに反映されていなかったので一度も使われていませんでした。
気づいた時点で3個とも直しましたが、教訓はむしろこちらです。この事故は一度直しても、道具を足すたびにまた起きます。「書いた」と「動いている」は別物なので、直したあとにもう一度数えるところまでやらないと終わりません。
「直したのに、なんで変わらないんだろう」と思ったこと、ありませんか。直した場所と、読まれている場所が違うだけかもしれません •ᴥ•
失敗②:使わなくなったスキルがある
x-post-draft(X投稿の下書き)は、作った当時は毎日使う予定でした。でもX運用の方針を「毎日投稿」から「記事を公開したときだけ」に変えたので、いまは月に数回しか出番がありません。スキルが悪いのではなく、前提にしていた習慣のほうが消えた。道具は作った瞬間から、こういう理由で古び始めます。
失敗③:道具を増やしても、判断は増えない
一時期、「これもスキル化できるのでは」と作ること自体が目的になりかけました。でも増やして気づいたのは、道具が代わりにやってくれるのは「手順」だけだということ。どの記事を書くか、どの提案を却下するか——ブログの成果を決める判断は、結局ぜんぶ自分に残ります。むしろ手順が消えたぶん、判断から逃げられなくなりました。
残った道具に共通する3つの条件
🚨 作りすぎ注意。残るのはこの3つだけ
① 週1回以上やる作業(頻度が低いものは手順を忘れた頃に道具も腐る)
② 1コマンド1仕事(あれもこれも入れると呼ぶのをためらう)
③ 数える系・チェック系(人間が飽きる作業ほど道具が向いている)
逆に言うと、この条件を満たさないものは作らなくていい。16個より、毎週使う5個のほうが強いです。
ちょっと耳が痛い話でした。作るのは楽しいんですよ。楽しいからこそ、目的とすり替わるんですよね……
よくある質問
検索でよく一緒に調べられている疑問を、この記事の中で全部回収しておきます。
最後にひとつ。スキルは「置き場所」があって初めて仕事をします。れおの場合それがこのブログで、書いた記事の行き先があるから手順書が育ちました。もしこれからブログごと始めるなら、れおはConoHa WING+SWELLの組み合わせで4ヶ月運営しています。
🚀 スキルの置き場所を作る
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まとめ:道具箱は、失敗の記録でできている
- スキルの正体は日本語の手順書ファイル。プログラミングは不要
- 作り方は「探す→書く→置く→育てる」の4ステップ。最初は3行でいい
- 16個作って残ったのは毎週使う道具だけ。数を誇るより、1個を育てる
れおの道具箱は、きれいな成功例の棚ではありません。使わなくなったスキルも、作りすぎた反省も入ったままです。でも、その失敗ごと記録してきたから、いま毎日回る5個が残りました。
まずは今日、いちばん面倒だった指示をひとつ、3行の手順書にしてみてください。それがあなたの1個目です。
実はこの記事の構成案も、自作の /blog-outline が出しました。道具箱の道具が、道具箱の記事を書く。ちょっと面白くないですか •ᴥ•





















